ポップアップストアの装花では、ブランドや商品の世界観に合わせて、エントランスや商品・什器まわり、メインディスプレイなどに花や植物を取り入れることができます。
限られた期間だけつくられるポップアップだからこそ、花を単独で考えるのではなく、商品や什器、内装、グラフィックなど、その空間を構成する要素との関係を考えることが大切です。
また、実際に空間を訪れたときの見え方だけでなく、写真や映像を通して見られることもあります。来場者の動線や商品の見え方、撮影したときの構図まで確認しながら、花の高さや広がり、色、質感を考えていきます。
この記事では、ポップアップストアで花を取り入れられる場所や装花を考えるときのポイント、費用、依頼から設置までの流れについてご紹介します。
ポップアップストアではどのような装花ができる?
ポップアップストアでは、空間全体を花で飾るだけでなく、目的に合わせて場所を絞って装花することもできます。
入口でブランドの印象をつくるのか、商品を見せるために花を使うのか、空間の中に象徴的な場所をつくるのかによって、適した装花は異なります。
商品や什器を主役として花を添える場合もあれば、植物を大きく構成し、空間そのものの一部として見せることもあります。
エントランス・ファサード

エントランスやファサードは、来場者がポップアップストアを最初に認識する場所です。
入口の両側やサインのまわりに花や植物を配置したり、枝ものを使って高さをつくったりすることで、外から店内へと続く空間の入口を構成できます。
路面店や商業施設内など開催場所によって見え方は異なるため、正面からだけではなく、人がどの方向から近づいてくるのかを確認することも大切です。
ブランドロゴやサインを隠さず、空間に入るきっかけとして花がどのように見えるかを考えます。
商品・什器まわり

商品を展示するテーブルや棚、什器のまわりにも花を取り入れることができます。
この場合は、花を目立たせることよりも、商品との関係が重要になります。
商品の色や形、素材、パッケージなどを確認しながら花材を選び、商品の視認性や手に取りやすさを妨げない位置に配置します。
小さな花を点在させる方法もあれば、商品と植物をひとつの構成として見せる方法もあります。商品と花のどちらを見るのかを分けるのではなく、ひとつの景色として成立するようにバランスを考えていきます。
メインディスプレイ

ポップアップストアの中に、空間を象徴するメインディスプレイとして装花を取り入れることもできます。
大きな枝ものや植物を使って高さをつくったり、花を広く構成したりすることで、空間の中に視線が集まる場所をつくります。
メインディスプレイでは、花の大きさだけでなく、会場の天井高や床面積、周囲の什器とのスケール感が重要です。
入口から見たとき、店内を歩いているとき、商品を見ているときなど、複数の位置から装花がどのように見えるかを確認しながら構成します。
フォトスポット

来場者や関係者が写真を撮影する場所に、花や植物を取り入れる方法もあります。
フォトスポットでは、実際に目で見たときの印象だけでなく、写真の中でどのように見えるかを考える必要があります。
ブランドロゴや商品と一緒に撮影する場合は、それらが隠れないように花の高さや位置を調整します。また、人が立ったときの大きさを基準に構成することで、人物と装花のバランスも整えやすくなります。
撮影する位置や背景まで想定しながら、花だけが独立して見えないように空間全体を考えます。
レジ・受付まわり

レジや受付は、来場者とスタッフの距離が近く、会話や商品の受け渡しが行われる場所です。
カウンター上に小さな装花を置いたり、背面や周辺に植物を配置したりすることで、空間の一部として花を取り入れることができます。
一方で、レジ端末や商品、備品などを置くスペースも必要になるため、実際の業務を妨げないことが重要です。
人の視線や手元の動き、カウンターの広さを確認しながら、限られたスペースの中で無理なく花が存在できる位置と大きさを考えていきます。
ポップアップ装花を考えるときのポイント
ポップアップストアの装花では、花だけを見てデザインを決めるのではなく、ブランドや商品、什器、内装など、空間を構成する要素との関係を考えることが大切です。
また、限られた期間に多くの人が訪れる場所だからこそ、来場者の動きや商品の見え方、写真や映像に残ったときの印象まで含めて装花を考えていきます。
ブランドの世界観から考える
ポップアップストアは、ブランドの世界観を実際の空間で伝える場所でもあります。
装花を考えるときは、ブランドのロゴやキーカラーだけではなく、商品やビジュアル、グラフィック、空間に使われている素材などを確認します。
そのうえで、花の色や種類だけでなく、枝の線や葉の形、花材の質感、構成の密度などを考えていきます。
ブランドのイメージを花でそのまま再現するのではなく、そのブランドが持つ空気の中に、花や植物をどのように存在させるかを考えることが大切です。
商品と花の関係を考える
商品を展示するポップアップでは、装花そのものが目立つことが目的とは限りません。
アパレルやコスメ、ジュエリー、プロダクトなど、扱う商品によって大きさや素材、色、見せ方は異なります。商品を確認しながら、花のボリュームや高さ、色、配置を考えます。
例えば、小さな商品に対して大きな花を近くに配置すると、商品よりも花に視線が集まることがあります。一方、広い空間では花が小さすぎると、商品との関係が見えにくくなることもあります。
何を主役として見せたいのかを整理したうえで、商品と花がお互いの見え方を妨げない距離とバランスをつくっていきます。
什器・内装とのバランスを見る
ポップアップストアでは、商品棚や展示台、ハンガーラック、カウンターなど、さまざまな什器が使われます。
装花も空間を構成するひとつの要素として、こうした什器や内装とのバランスを見ることが重要です。
什器の高さや形、素材に合わせて花を配置したり、直線的な空間に枝や植物の自然な線を加えたりすることで、花だけが独立しない構成を考えることができます。
壁や床、家具、照明なども含めて空間全体を見ながら、花の高さや広がり、余白を調整していきます。
来場者の動線を考える
ポップアップストアでは、入口から商品を見て、店内を回り、レジや出口へ向かうまで、人が空間の中を移動します。
そのため、装花を設置するときは、人がどこを歩き、どこで立ち止まるのかを確認することも大切です。
入口から見える位置に花を配置して店内へ視線を導いたり、メインとなる商品やディスプレイの近くに装花を設けたりと、動線に合わせて配置を考えます。
一方で、通路を狭くしたり、商品を手に取る動きを妨げたりしないことも必要です。見せることだけでなく、来場者が自然に空間を歩けることまで含めて装花を考えます。
写真に写ったときの見え方を考える
ポップアップストアは、来場者が写真を撮影したり、ブランド自身がSNSやWebサイトで発信したりすることも多い場所です。
そのため、実際に目で見たときだけでなく、写真や映像の中で装花がどのように見えるかも確認します。
例えば、ブランドロゴや商品と一緒に撮影される場所では、花がそれらを隠さない位置や高さに調整します。人物が入る場合は、人が立ったときのスケールも考慮します。
正面だけではなく、斜めから見たときや少し離れた位置から見たときなど、複数の視点を想定することも大切です。
現地での空間体験と、写真として切り取られたときの見え方。その両方を考えながら花を構成していきます。
ポップアップ装花の費用
ポップアップストアの装花にかかる費用は、装花する場所や規模、使用する花材、設置する箇所数、搬入・設営の内容などによって変わります。
一部分に花を取り入れる小規模な装花であれば3万円〜5万円程度から、エントランスや商品什器まわりなどにある程度ボリュームを持たせる場合は5万円〜10万円程度がひとつの目安です。
空間の中にメインとなる装花をつくる場合や、複数箇所を装花する場合には、10万円〜30万円程度、規模によっては30万円以上になることもあります。
3万円〜5万円程度
受付やレジカウンター、商品什器の一部など、場所を絞って花を取り入れる場合の目安です。
限られた予算の場合は、空間全体に少量ずつ花を配置するよりも、来場者から見えやすい場所や、特に見せたい商品の近くなどに装花する場所を絞ることで、花の存在を感じられる構成にすることができます。
5万円〜10万円程度
エントランスや商品什器まわり、メインとなる展示スペースなどに、ある程度高さや広がりを持たせて装花する場合の目安です。
花だけでなく枝ものや植物を組み合わせたり、商品や什器との関係を考えながらボリュームをつくったりすることで、空間の一部として花を見せることができます。
10万円〜30万円程度
ポップアップストアのメインディスプレイを装花する場合や、エントランス・商品什器・フォトスポットなど、複数の場所に花を取り入れる場合の目安です。
大きな枝ものを使って高さを出したり、床面から花や植物を構成したりと、空間のスケールに合わせた装花も検討しやすくなります。
ブランドや商品の見せ方を踏まえながら、それぞれの装花を独立させるのではなく、空間全体につながりを持たせて構成します。
30万円以上
広いポップアップスペース全体を装花する場合や、大型のメインディスプレイ、複数箇所への装花など、規模の大きな空間演出を行う場合の目安です。
花や植物だけでなく、花器や資材を含めた造作が必要になる場合や、搬入・設営に複数人での作業が必要になる場合などは、装花全体の費用も大きくなります。
また、ポップアップ装花の費用には花材だけでなく、花器・資材、配送、搬入、現地での設営、会期終了後の撤去などが関係します。
会場の広さや開催期間、搬入条件によって必要な作業は異なるため、実際の費用は会場の写真や図面、装花したい場所、ご予算などを確認したうえでお見積もりします。
ポップアップ装花を依頼するときに伝えてほしいこと
ポップアップストアの装花を依頼するときに、使用する花や具体的なデザインまで決まっている必要はありません。
ブランドや商品の資料、会場の写真や図面、開催期間、ご予算などを共有していただくことで、空間や目的に合わせた装花を考えることができます。
特にポップアップでは、開催期間が限られていることや、搬入・撤去時間が決められていることも多いため、会場の条件を早い段階で確認することが大切です。
ブランド・商品の資料
ブランドのWebサイトやルックブック、キービジュアル、商品写真など、ブランドや商品について分かる資料があればお送りください。
装花では、ブランドカラーだけを基準に花を選ぶのではなく、商品の素材や形、今回のポップアップで使用するグラフィックなども確認しながら、花の色や形、質感を考えます。
また、今回のポップアップで特に見せたい商品やテーマがある場合は、あわせて共有いただくことで、装花との関係をより具体的に考えることができます。
会場の写真・図面
会場の写真や平面図、立面図などがあると、装花の大きさや配置を検討しやすくなります。
床面積や天井高だけでなく、入口、商品什器、レジ、サイン、照明などの位置も装花を考えるための重要な情報です。
また、搬入口やエレベーターの大きさ、設置場所までの経路などによって、制作物の大きさや搬入方法が変わることもあります。
必要に応じて現地を確認し、図面だけでは分からない空間のスケールや見え方を確認します。
装花したい場所
エントランス、商品什器まわり、メインディスプレイ、フォトスポットなど、装花を希望する場所が決まっている場合はお伝えください。
具体的な場所が決まっていない場合でも、「入口から見たときに印象をつくりたい」「新商品を見せる場所に花を取り入れたい」といった目的から検討することができます。
限られた予算の場合には、空間全体へ均等に花を配置するのではなく、特に見せたい場所を決めて装花を集中させる方法もあります。
開催期間と搬入・撤去日時
ポップアップの開催期間とあわせて、搬入・設営が可能な日時、撤去日時をお伝えください。
商業施設やイベントスペースでは、営業時間外のみ搬入できる場合や、作業時間が細かく指定されている場合があります。
また、数日間から数週間開催するポップアップでは、開催期間中の花の状態も考える必要があります。期間や設置環境に応じて、使用する花材やメンテナンス、途中での入れ替えについても検討します。
予算
装花全体のご予算が決まっている場合は、最初のご相談時にお伝えください。
同じ予算でも、複数箇所に小さく花を配置する方法と、メインとなる一箇所にボリュームを持たせる方法では、空間の印象が変わります。
ブランドや商品の見せ方、来場者の動線などを確認しながら、どこに花を使うと効果的かを整理し、予算の中で装花の規模や配置を考えていきます。
ポップアップ装花を設置するまでの流れ
ポップアップストアの装花では、開催日から逆算して、装花内容の検討や花材の仕入れ、制作、搬入・設置を進めていきます。
会場によって搬入時間や作業条件が異なるため、事前に必要な情報を確認しながら準備することが重要です。
お問い合わせ・ご相談
まずは、ポップアップの開催日や会場、装花を検討している場所、ご予算など、現時点で決まっている内容をお知らせください。
具体的な装花のイメージが決まっていない段階でもご相談いただけます。
ブランドや商品、今回のポップアップで大切にしたいことを伺いながら、どのような場所に、どのような形で花を取り入れることができるかを整理していきます。
会場・設置条件の確認
会場の写真や図面などをもとに、空間の広さや天井高、什器の配置、装花できる範囲などを確認します。
あわせて、搬入口から設置場所までの経路、エレベーターの有無、作業可能な時間、床や壁への固定に関するルールなども確認します。
装花の規模や会場の条件によっては、事前に現地を確認することもあります。
装花内容のご提案
確認した内容をもとに、装花する場所や規模、花材の方向性、全体の構成などをご提案します。
ブランドや商品との関係だけでなく、什器や内装、来場者の動線、写真に写ったときの見え方まで含めて考えます。
ご予算が決まっている場合は、その中でどこに重点を置くかを整理しながら内容を調整していきます。
花材の仕入れ・制作
装花内容が決まったら、設置日に合わせて花や植物を仕入れ、制作します。
花は季節や市場の状況によって入荷する種類や状態が変わります。そのため、品種だけを固定するのではなく、その時期に状態のよい花材から、ブランドや空間に合うものを選ぶことがあります。
大きな装花では、会場への搬入方法や現地での作業時間も考えながら、事前に制作する部分と現地で仕上げる部分を分けて準備します。
搬入・設置
指定された日時に花材や資材を搬入し、会場で装花を設置します。
設置後は、入口からの見え方や商品・什器との距離、照明、来場者の動線などを実際の空間で確認しながら、花の向きや高さ、広がりを調整します。
図面や写真だけでは分からない見え方もあるため、現地で空間全体を見ながら最後のバランスを整えることも大切な工程です。
会期終了後の撤去
会期終了後は、指定された日時に装花や花器、資材などを撤去します。
商業施設やイベントスペースでは、撤去できる時間や搬出経路が決められていることもあるため、事前に施設側の条件を確認して進めます。
数週間にわたるポップアップなど、開催期間が長い場合には、会期中の花の状態を見ながらメンテナンスや花材の入れ替えを行う方法もあります。
設置から会期中の状態、終了後の撤去までを含めて、ポップアップの期間と空間に合わせた装花を考えていきます。
FLOWER WORKSのポップアップ装花

FLOWER WORKSでは、東京を中心に、ポップアップストアやブランドイベントなどの空間装花を承っています。エリア外についても内容に応じてご相談いただけます。
ポップアップの装花では、花だけを独立して考えるのではなく、ブランドや商品、什器、内装、グラフィックなど、その場所を構成するものとの関係を大切にしています。
商品の大きさや素材、什器の高さ、来場者が空間を見る距離や動線などを確認しながら、花の高さや広がり、色、質感を考えていきます。
使用する花材は、その時期に市場に並ぶ花や植物の中から選びます。季節の花や枝ものが持つ形や質感を生かしながら、ブランドや商品が持つ世界観と自然につながる装花をご提案します。
エントランスや商品什器まわりの部分的な装花から、メインディスプレイ、フォトスポット、空間全体を使った装花まで、会場の規模や目的、ご予算に合わせてご相談いただけます。
具体的な花材や完成イメージが決まっていない段階でも構いません。ブランドや商品の資料、会場の写真・図面などを確認しながら、そのポップアップにどのような花を取り入れることができるかを一緒に考えていきます。
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ご用途や日程、ご予算など、決まっている範囲でお知らせください。
ポップアップ装花についてよくある質問
Q. 小規模なポップアップでも依頼できますか?
はい。小規模なポップアップストアの装花もご相談いただけます。
空間全体を装花するだけでなく、エントランスや商品什器、受付など、場所を絞って花を取り入れることもできます。会場の広さやご予算に合わせて、装花する場所や規模をご提案します。
Q. 装花のイメージが決まっていなくても相談できますか?
はい。具体的な花やデザインが決まっていない段階でもご相談いただけます。
ブランドや商品の資料、会場の写真・図面、今回のポップアップで大切にしたいことなどを伺いながら、花材や装花する場所、全体の構成を考えていきます。
Q. 商品やブランドに合わせて提案してもらえますか?
はい。ブランドのコンセプトや商品、キービジュアル、什器、内装などを確認したうえで装花をご提案します。
ブランドカラーに花の色を合わせるだけではなく、商品の形や素材、空間の質感なども見ながら、花や植物との関係を考えます。
Q. 一日だけでも依頼できますか?
はい。一日だけ開催されるポップアップやブランドイベントなどの装花もご相談いただけます。
開催時間や搬入・撤去のスケジュールを確認し、限られた時間の中で設置できる方法を検討します。
Q. 搬入・設置・撤去まで依頼できますか?
はい。花材の制作だけでなく、会場への搬入、現地での設置、会期終了後の撤去まで含めてご相談いただけます。
商業施設やイベントスペースでは搬入経路や作業可能時間などが指定されていることも多いため、事前に施設側の条件を確認したうえで進めます。
Q. 会場の施工会社や制作会社との連携はできますか?
はい。ポップアップの施工会社や空間デザイナー、イベント制作会社など、関係する方々と連携しながら進めることも可能です。
什器の配置や施工スケジュール、搬入時間、装花できる範囲などを共有し、他の制作物との関係を確認しながら設置を進めます。
特に大型の装花や什器と組み合わせた装花では、事前に必要な情報を共有することで、空間全体の施工と装花が無理なくつながるように調整していきます。
