撮影で花や植物を使用する場合、単に花を用意するだけでなく、撮影のコンセプトや商品、衣装、背景などに合わせて花材や見せ方を考える必要があります。
撮影装花では、ブーケやアレンジメントの制作から、商品まわりの花のスタイリング、セット全体を使った装花まで、撮影内容に応じてさまざまな方法があります。
この記事では、撮影装花でできることや花を選ぶときの考え方、依頼する際に伝えておきたいことについてご紹介します。
撮影装花とは

撮影装花とは、広告や商品撮影、雑誌、CM、ミュージックビデオなどの撮影に合わせて、花や植物を用意し、スタイリングすることです。
ブーケやアレンジメントを制作するだけでなく、商品まわりに花を配置したり、背景やセットの一部として植物を取り入れたりと、撮影の内容によってさまざまな方法があります。
撮影装花で大切なのは、花だけを見て考えないことです。撮影する商品や衣装、背景、光、画角などとの関係を見ながら、使用する花材や色、ボリューム、配置を考えていきます。
実際の空間で見たときと、カメラを通したときでは、花の見え方も変わります。そのため、撮影の目的やコンセプトを共有したうえで、最終的に画面の中でどのように見えるかを考えながら装花を組み立てることが重要です。
撮影装花ではどのようなことができる?

撮影装花では、撮影するものや目的に合わせて、さまざまなかたちで花や植物を取り入れることができます。
完成したブーケやアレンジメントを用意するだけでなく、商品まわりに花材を配置したり、モデルが持つ花を制作したり、背景やセットの一部として植物を構成したりすることもあります。
撮影する対象によって花に求められる役割も変わるため、何を主役として見せたいのかを考えながら装花を組み立てていきます。
商品・プロダクト撮影
化粧品やジュエリー、食品、ファッション小物などの商品撮影では、商品そのものが主役になるように花を配置します。
商品の色に花を合わせるだけでなく、形や質感、大きさ、パッケージの素材なども見ながら花材を選びます。たとえば、一本の花を添える場合もあれば、花びらや葉、枝などを細かく配置して画面を構成することもあります。
花の存在感を強くしすぎず、商品との間にどのような関係をつくるかを考えることが大切です。
ファッション・LOOK撮影
ファッションやLOOK撮影では、衣装やモデル、ヘアメイクなどとのバランスを見ながら花を取り入れます。
モデルが持つブーケや一輪の花を制作するほか、足元に花を配置したり、背景に枝や植物を組んだりと、撮影の構成に合わせてスタイリングします。
衣装の色だけではなく、生地の質感やシルエット、モデルの動きまで含めて考えることで、花が独立して見えるのではなく、画面全体の一部として自然に存在する状態を目指します。
広告・CM・ミュージックビデオ
広告やCM、ミュージックビデオでは、撮影のコンセプトに合わせて、花や植物を使ったセットや空間をつくることがあります。
スチール撮影とは異なり、映像ではカメラや人物が動くため、一方向から見た美しさだけではなく、複数の画角から見たときの花の配置や奥行きも考える必要があります。
撮影時間が長い場合には、照明による温度や花の状態にも注意しながら、撮影中の調整を行います。
雑誌・エディトリアル撮影
雑誌やエディトリアル撮影では、企画や誌面のテーマに合わせて花材を選び、スタイリングします。
人物やファッション、商品など撮影する対象との関係はもちろん、誌面になったときの構図や余白まで意識して花を配置することもあります。
季節の花をそのまま使うだけではなく、企画の意図に合わせて色や形、質感を組み合わせながら、その撮影に必要な花の見せ方を考えていきます。
撮影で使う花を考えるときのポイント
撮影で使用する花は、花だけを見て選ぶのではなく、撮影するものや空間、光などとの関係を考えながら決めていきます。
同じ花でも、組み合わせる商品や衣装、背景、撮影方法によって見え方は変わります。撮影の目的を確認したうえで、画面全体の中で花がどのような役割を持つのかを考えることが大切です。
撮影のコンセプト
まず確認するのは、どのような目的で、どのようなイメージを撮影するのかということです。
企画書やムードボード、参考写真などがある場合は、それらをもとに撮影全体の方向性を確認します。花の種類を決める前に、撮影で表現したいことを共有しておくことで、必要な花材やボリュームも考えやすくなります。
具体的な花のイメージが決まっていない場合でも、撮影の目的や商品の情報、参考となるビジュアルなどから花材をご提案することができます。
商品や衣装との関係
商品撮影では商品が、ファッション撮影では衣装や人物が主役になります。そのため、花を目立たせることだけを目的にするのではなく、撮影する対象とのバランスを見ることが重要です。
商品の大きさやパッケージの素材、衣装のシルエットや生地の質感などを確認しながら、花の大きさや配置を考えていきます。
花と商品を同じ色でまとめることもあれば、異なる色や質感を組み合わせることもあります。何を引き立てたいのかによって、花との関係のつくり方も変わります。
花の色・形・質感
撮影で花を選ぶときは、色だけでなく、形や質感も大切な要素になります。
一本でも輪郭がはっきりと見える花、細かな花が集まってやわらかな面をつくるもの、直線的な枝や葉など、花材によって画面の中に生まれる線やボリュームは異なります。
また、生花には季節があります。市場に並ぶ花の種類や状態を見ながら、その時期に使える花の中から撮影内容に合うものを選ぶことも、撮影装花では大切にしています。
カメラを通したときの見え方
実際に目で見た花と、カメラを通して画面の中に収まった花では、見え方が異なることがあります。
立体的に見えていた花が一つの面に重なって見えたり、花のボリュームや余白の感じ方が変わったりするため、撮影では画角やレンズ、光の方向なども確認しながら配置を調整します。
特に商品まわりの細かなスタイリングでは、少し花の向きや位置を変えるだけでも画面のバランスが変わります。
現場では実際の花だけを見るのではなく、必要に応じてモニターやカメラの画面も確認しながら、最終的にどのように写るのかを基準に装花を整えていきます。
撮影装花を依頼するときに伝えてほしいこと
撮影装花をご相談いただく際は、撮影内容や日程、使用する商品など、決まっている範囲で情報を共有していただけると、花材やスタイリングをご提案しやすくなります。
すべての内容が決まっている必要はありません。企画の初期段階でも、撮影の目的や方向性を伺いながら、必要な花や植物について一緒に考えていくことができます。
撮影内容・使用媒体
まず、どのような撮影なのかをお知らせください。
商品撮影、広告、LOOK、雑誌、CM、ミュージックビデオなど、撮影内容や使用される媒体によって、花に求められる役割や必要な準備は変わります。
スチールか映像か、人物を含む撮影か、商品を中心とした撮影かなど、現時点で決まっている内容を共有していただけると、撮影に合わせた方法をご提案できます。
撮影日・場所
撮影日と撮影場所も、花材や制作方法を考えるうえで大切な情報です。
スタジオでの撮影だけでなく、店舗や屋外、ロケーションでの撮影にも対応しています。搬入時間や撮影開始時間、設営できる時間などが決まっている場合は、あわせてお知らせください。
撮影場所の写真や図面があると、空間の広さや背景との関係も含めて、必要な花のボリュームや設置方法を検討しやすくなります。
撮影する商品・衣装
商品や衣装など、撮影する対象が決まっている場合は、写真や資料を共有していただけると、より具体的に花材を考えることができます。
商品の大きさや色、素材、衣装のシルエットや質感などは、花の種類やボリュームを決める際の手がかりになります。
現物を事前に確認できない場合でも、商品画像やLOOK、デザイン資料などをもとにご提案することができます。
希望するイメージ
撮影のイメージがある場合は、企画書やムードボード、参考写真などを共有してください。
「この花を使いたい」というところまで具体的に決まっていなくても問題ありません。色や雰囲気、撮影で表現したいことなどを伺いながら、その時期に手に入る花や植物の中から適したものを考えていきます。
参考写真をそのまま再現するのではなく、撮影する商品や衣装、場所、季節などに合わせて花材や構成を調整します。
予算
ご予算が決まっている場合は、ご相談の段階でお知らせください。
撮影装花は、使用する花材だけでなく、必要なボリュームや制作内容、配送、現場での設営・スタイリングなどによって費用が変わります。
あらかじめ予算を共有していただくことで、その範囲の中でどこに花を使うか、どの程度のボリュームにするかを整理しながらご提案することができます。
予算がまだ決まっていない場合も、撮影内容や希望するイメージをもとにご相談いただけます。
撮影装花の費用について
撮影装花の費用は、使用する花材やボリューム、制作内容、撮影場所、現場でのスタイリングの有無などによって変わります。
花材については、使用する花の種類や季節、必要な量によって費用が異なります。また、商品まわりに花を配置する小さなスタイリングと、背景やセットを含めて植物を構成する装花では、必要な花材や制作時間も変わります。
撮影内容によっては、花材や制作費に加えて、配送・搬入費、現場での設営や撮影中のスタイリング、撤去などの費用が必要になる場合があります。
大切なのは、限られた予算の中で、どこに花を使うかを整理することです。すべての画面に均等に花を入れるのではなく、必要なカットや場所に花を集中させることで、予算に合わせて構成を考えることもできます。
FLOWER WORKSでは、撮影内容やご予算を伺ったうえで、必要な花材や制作内容を整理し、個別にお見積もりしています。
撮影当日までの流れ
撮影装花は、撮影内容や必要な花のボリュームによって準備の方法が異なります。お問い合わせから撮影当日まで、企画やイメージを共有しながら進めていきます。
お問い合わせ・ご相談
まずは、撮影日や撮影場所、撮影内容、ご予算など、現時点で決まっていることをお知らせください。
企画の初期段階や、使用する花がまだ決まっていない状態でもご相談いただけます。
撮影内容・イメージの共有
企画書やムードボード、商品・衣装の写真、撮影場所の資料などをもとに、撮影の目的やイメージを確認します。
どのカットで花を使用するのか、どの程度のボリュームが必要なのか、現場でのスタイリングが必要かなども、この段階で整理していきます。
花材・スタイリングのご提案
共有いただいた内容をもとに、撮影に使用する花や植物、ボリューム、スタイリングの方向性をご提案します。
生花は季節や市場の状況によって入荷する種類が変わるため、特定の花だけに限定せず、その時期の花の状態を見ながら撮影内容に合う花材を選びます。
花材の仕入れ・制作
撮影日に合わせて花材を仕入れ、必要なブーケやアレンジメント、撮影用のパーツなどを制作します。
撮影内容に応じて、事前に制作できるものと、現場で配置や調整を行うものを分けて準備します。
搬入・撮影当日のスタイリング
撮影当日は、事前に制作した装花を搬入するほか、必要に応じて現場で花や植物を配置します。
実際のセットや商品、衣装、照明などを確認すると、事前のイメージとは花の見え方が変わることもあります。その場合は、カメラやモニターでの見え方を確認しながら、花の向きや位置、ボリュームを調整します。
撮影内容によっては、撮影中もカットや画角に合わせて花を組み替えながらスタイリングを行います。
FLOWER WORKS(フラワーワークス)の撮影装花・フラワースタイリングについて

FLOWER WORKSでは、広告や商品撮影、雑誌、CM、ミュージックビデオなど、さまざまな撮影に合わせた装花・フラワースタイリングを承っています。
撮影する商品や衣装、人物、背景、光などとの関係を見ながら、その画面に必要な花や植物を考えます。ブーケやアレンジメントの制作だけでなく、商品まわりの細かなスタイリングや、背景・セットを含めた装花にも対応しています。
花材を選ぶ際は、あらかじめ種類を固定するだけではなく、撮影のコンセプトや季節、その時期に市場に並ぶ花の状態を見ながら選んでいきます。
撮影当日のスタイリングが必要な場合は、実際のセットや照明、カメラを通したときの見え方を確認しながら、花の位置や向き、ボリュームを調整します。
東京を中心に、撮影内容や規模、ご予算に合わせて個別にご提案しています。企画の初期段階や、使用する花がまだ決まっていない場合もご相談ください。
INQUIRY FORM
花や装花について相談する
ご用途や日程、ご予算など、決まっている範囲でお知らせください。
撮影装花についてよくある質問
Q. 花の種類が決まっていなくても依頼できますか?
はい。使用する花が決まっていない段階でもご相談いただけます。
撮影のコンセプトや商品・衣装、希望するイメージなどを伺い、その時期に入荷する花や植物の中から撮影内容に合う花材をご提案します。
Q. 撮影当日のスタイリングもお願いできますか?
はい。撮影内容に応じて、現場でのフラワースタイリングにも対応しています。
実際のセットや照明、画角などを確認しながら花を配置し、必要に応じて撮影中も花の向きや位置、ボリュームを調整します。
Q. 花だけを事前に納品してもらうことはできますか?
はい。ブーケやアレンジメント、撮影に使用する花材などを事前に制作し、撮影場所へ納品することも可能です。
撮影内容によって適した納品方法が異なるため、使用方法や撮影時間などを確認したうえでご提案します。
Q. 撮影の何日前までに相談すればいいですか?
撮影内容や必要な花材、装花の規模によって準備期間が異なるため、日程が決まりましたらなるべく早めにご相談ください。
直前のご依頼についても、花材の入荷状況やスケジュールによって対応できる場合があります。まずは撮影日とご希望の内容をお知らせください。
